【試合結果】IBF世界フェザー級戦、阿部麗也、王者ロペスの変則攻撃で右目を腫らし8RTKO負け

世界タイトル初挑戦、王者のプレスに阿部得意のアウトボクシングをさせてもらえず

日本時間3月3日(日)、米国ニューヨーク
IBF世界フェザー級タイトルマッチ12回戦
王者
〇 ルイス・アルベルト・ロペス
VS
同級1位
✖ 阿部麗也
【結果】8R TKO

※ 試合前の記事はこちら

試合内容

2ラウンド、阿部の右目の腫れが目立ち始めました。その原因はよく分かりませんでしたが、おそらく、ロペスの飛び込みながら放つワイルドな左フックを被弾してのものと思われました。3ラウンドにはロープ際でボディを効かされ、動きが止まった阿部。4ラウンド開始前のドクターチェックでは、ほぼ、右目がふさがった状態になりました。4ラウンドが始まると、阿部が落ち着いてきた様子。左ジャブから右ストレートのコンビネーションを何発か見せました。しかし、ラウンド2分を過ぎたあたりで、再びロペスが攻勢に。阿部も何とか打ち返すも、パンチが単調で単発。ロペスのペースで回が進んで第7ラウンド2分過ぎ、ロペスのボディブローでまたも阿部の動きが止まり、ロープを背に防戦に。ゴングに救われる。第8ラウンド、会場から沸き起こったロペスコールに答えるようにロペスが連打で攻勢をしかけたところで、レフリーが試合を止めました。

https://www.youtube.com/watch?v=bPCB5BKA9Sc

王者ロペスのパンチの変則軌道と当てカン

この試合をみて、あらためて王者ロペスの当てカンの良さがみられたと同時に、一つ気づいた点がありました。ロペスの打ち方は、非常に変則的です。大きくステップインしてパンチを放つのですが、からだが前方にいく勢いのまま次のパンチ、さらに次のパンチを放つのです。阿部が右目を腫らしたのは、この打ち方で放った2発目あるいは3発目のパンチが原因であったと思います。この打ち方では、通常、狙ったところへ正確に拳をあてることはできず、オープンブロー(拳の内側が相手にあたる状態)になりやすいと思いますが、ロペスは、無理な体勢から放つパンチであっても当たる瞬間に拳を返してナックルの部分を相手にヒットさせる技術をもっていることに気づきました。

この試合により、両者の戦績は、ルイス・アルベルト・ロペスが32戦30勝(17KO)2敗阿部麗也30戦25勝(10KO)4敗1分となりました。