【追悼】ジョージ・フォアマン
元ヘビー級王者 ジョージ・フォアマン死去
2025年3月21日(日本時間22日)にジョージ・フォアマンが76歳で死去したというニュースが流れました。
キャリア途中で10年間のブランクがあったものの、20歳から48歳までヘビー級で戦い続けた、プロボクシング史に残る偉大なボクサーのひとりです。
ジョージ・フォアマンを振返る
筆者のフォアマンのイメージは、からだがひときわ大きく、「象をも倒すパンチ」と言われた重いパンチを振るう超パワーヒッターです。
戦法は、両腕を巧みに使い防御しながらじわじわと相手を追い詰めて豪打をねじ込むファイタータイプのボクサーでした。
20歳でプロデビュー、38戦目、24歳のときにWBA・WBCヘビー級タイトルマッチで当時29戦全勝25KOのジョー・フレージャーに挑戦、2ラウンドTKO勝ちして王座を獲得しました。
獲得したタイトル2度の防衛戦は圧倒的なパンチ力で1ラウンド、2ラウンドと連続KO勝をおさめましたが、三度目の防衛戦で、モハメド・アリと対戦。アリの”ロープ・ア・ドープ”戦法にまさかの8ラウンド逆転ノックアウト負けを喫しました。これが「キンシャサの奇跡」と呼ばれる試合です。
アリへの挑戦権をかけた試合で敗れ、28歳で引退、キリスト教の牧師へ転身しました。
引退後10年が経過した38歳で復帰し、持ち前のタフネスとずば抜けたパンチ力で24連勝、復帰25戦目、42歳でイベンダー・ホリフィールドが持つ統一ヘビー級タイトルへ挑戦、判定で敗れはしたものの、ホリフィールドとの激しい打撃戦を展開したことは周囲を驚かせました。
その後、44歳で挑んだWBOヘビー級タイトルは逃したものの、45歳でマイケル・モーラーが持つWBA・IBF世界ヘビー級タイトルに挑戦、逃げるモーラーを10ラウンド遂に捉え、右ストレート一発でモーラーの顎を打ち抜いてKO勝ちを収め、20年越しとなるヘビー級王座へ返り咲きを果たしました。
獲得したヘビー級タイトルは、指名挑戦者を拒否したことで剥奪、48歳でWBCヘビー級タイトル挑戦権をかけて、シャノン・ブリックスと対戦し敗れ、これが最後の試合となりました。
プロフィール
| 生年月日 プロデビュー | 1949.1.10 1969.6.23(3RKO勝) |
| 出身地 | アメリカ合衆国 |
| 身長 リーチ | 193cm 201cm |
| スタイル | オーソドックス |
| プロ戦績 | 81戦76勝(68KO)5敗 |
| 実績 | 1968年メキシコシティーオリンピックヘビー級金メダリスト WBA・WBCヘビー級王者(2度防衛) WBA・IBFヘビー級王者 |
思い出に残る名勝負
1973.1.22 WBA・WBCヘビー級タイトルマッチ
王者 ジョー・フレージャー へ挑戦。
当時、フレージャーは29戦全勝(25KO)、フォアマンは37戦全勝(34KO)、全勝同士の対戦でした。
1974.10.30 WBA・WBCヘビー級タイトルマッチ
挑戦者 モハメド・アリ と対戦 「キンシャサの奇跡」
アリがロープを背に、フォアマンの強打をかわし続ける「ロープ・ア・ドープ」戦法をとり、フォアマンは次第に体力を消耗、8ラウンド、アリが攻勢に転じ、フォアマンが逆転KO負けを喫しました。
フォアマンがKO負けした唯一の試合となりました。
1991.4.19 WBA・WBC・IBFヘビー級タイトルマッチ
王者 イベンダー・ホリフィールド へ挑戦。
試合全般を通じて、フォアマンが積極的にプレスをかける展開となりました。ホリフィールドは巧みなでフェンス技術、スピードと手数でフォアマンに対抗、9ラウンド終了間際にホリフィールドの強烈な右ストレートがフォアマンの顔面を捉え、フォアマンがふらつく場面がありましたが、フォアマンは倒れず、最後まで王者を追いましたが、タイトルを奪うには至りませんでした。
1994.11.5 WBA・IBFヘビー級タイトルマッチ
王者 マイケル・モーラー へ挑戦。
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