井上尚弥、8ラウンドTKO勝ち!ラスベガスで統一王座防衛!
WBAランキング1位 ラモン・カルデナスに2ラウンドダウンを喫するも8ラウンド連打でレフリーストップ勝ち!
カルデナスは、試合が始まると両腕で顔面をがっちりとガード。井上の強打をガードし、接近したところで左フックを強振する動きをみせました。特に顔面への左フックは、威力を感じさせ、井上は最も警戒すべきパンチであると思いました。
また、初回にカルデナスが放った左ジャブが井上の鼻っ柱をとらえたように見え、これで井上が鼻血を出したように思いました。がっちりとカードしながらじわじわと前進するカルデナスをみて、この試合が決して簡単ものにはならない予感がしました。
2ラウンド、カルデナスが左フックで井上からダウンを奪う!
初回に続き、カルデナスは両腕で顔面をしっかりとガードする戦法を変えませんでした。初回に比べて、接近した際に放つフック系のパンチは右にも威力を感じさせはしましたが、警戒すべきは顔面への左フックだと感じました。
2ラウンド残り20秒、井上が少し強引に左右の強打を振って間合いが縮まったところで、カルデナスが左フックを上体を右へ沈めながら放ち、井上の顔面をもともに捉えました。井上の上体が一瞬硬直したようにみえ、後ろへ尻もちをつくように倒れ、すぐにセコンドへ右手をあげて「大丈夫」というジェスチャーを見せました。非常に危険なシーンでした。
やはり、カルデナスの狙いは、接近したときに放つ左フックであると確信できるシーンでした。
3ラウンド残り40秒のところでも、カルデナスの左フックが井上の顔面をとらえ、井上が後退したように見え、ダメージが抜けきっていないと感じました。
井上は、試合終了後のインタビューで「足にはきていなかった。」と答えていましたが、2ラウンド終了間際のダウンのダメージは3ラウンドまで抜けていなかったと思います。
試合中見えた気がした井上尚弥のペースダウン
6、7ラウンドは、井上が攻撃のリズムを完全に取り戻し、カルデナスの顔面、ボディへ的確なショットを放ちダメージを与えました。7ラウンド残り1分を過ぎて井上がロープに詰まり、カルデナスのボディブローを被弾しましたが、押し返し、終了間際にコーナーに詰めてダウンを奪い返しました。
カルデナスは4ラウンド以降、井上の攻撃で、スタミナをかなり消耗していましたが、井上も、攻め疲れなのか、パンチに切れがなくなってきているように感じました。
8ラウンドが始まったときの井上の攻撃では、疲労のせいか、いつもよりも前のめりの姿勢で打っているようにみえました。
9月、アフマダリエフ戦に向けた課題
今日の試合では、カルデナスが対井上戦に、かなり綿密な作戦を立てて臨んでいたと思います。顔面のガードをしっかりと固め、接近したときには左フックをコンパクトに強振、それを突破口に左右のボディブローを混ぜて井上のスタミナを奪い、接近戦での打ち合いに持ち込むという作戦であったように思います。
4ラウンド以降、的確なパンチでカルデナスにダメージを与え、固いガードを崩しきった井上は、「さすが」というところです。
カルデナスがスタミナを消耗していたこと、ストレート系のパンチを打つ選手ではなかったことが、井上にとって幸いでした。
アフマダリエフ戦を考えると今回の試合は反省点が確認できた試合であったと思います。
井上の最近の試合では、相手の射程圏内でガードを下げて上体の動きとステップバックでパンチをはずすシーンが度々見られますが、ガードは下げず、フットワークに重きをおいた防御を意識して、決してあごを上げないというスタイルで臨んで欲しいです。
アフマダリエフは離れた位置から飛び込んでのロングフックも打ちますので、今日の試合のディフェンスは非常に危険だと思います。
ちなみに、対戦が噂されるフェザー級王者ニックボールも飛び込みざまのロングフックに使い手ですので要注意です。
2025.5.4(日本時間5日)
アメリカ ネバダ州ラスベガス Tモバイル・アリーナ
WBA・WBC・WBO・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
井上尚弥(大橋) × ラモン・カルデナス(アメリカ)
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