WBOフェザー級タイトルマッチでロベイシ・ラミレスを破ったラファエル・エスピノサとは?井上尚弥と対戦したらどうなるか?

WBOフェザー級王者ラファエル・エスピノサとは

2023年12月9日、WBOフェザー級新王者となったラファエル・エスピノサは身長185cm、リーチ188cm、戦績24戦全勝20KOと今のところ無敗です。
タイトルマッチの事前予想はロンドン五輪、リオ五輪で2回金メダルを獲得しているロベイシ・ラミレスが有利とみられていましたが、ラファエル・エスピノサが5ラウンドのダウンを挽回、逆に12ラウンドにダウンを奪い返し、最終的にエスピノサが判定で勝利しました。
将来、井上尚弥がフェザー級に転向した場合、対戦する可能性もありますので、今回は、ラファエル・エスピノサについてみていきたいと思います。

ロベイシ・ラミレスVSラファエル・エスピノサの記事はこちら

ラファエル・エスピノサのプロフィール

生年月日
プロデビュー
1994.4.21
2013.2.19(3RTKO勝利)
出身地メキシコ
身長・リーチ185㎝・188㎝
スタイル右ボクサーファイター
プロ戦績24戦全勝20KO
実績WBOフェザー級王者

戦績詳細

日付対戦相手
戦績
結果
2013-2-15ビクトル・バラデス
デビュー戦
〇3TKO
2013-5-18オスカー・ペナ
2勝1敗
〇6R判定3-0
2013‐11‐01ルイス・マシアス
1勝0敗
〇2RTKO
2014-7-11ビクター・セラーノ
4勝5敗
〇5RTKO
2014-11-7カルロス・バカセグア
6勝43敗1分
〇3RKO
2015-3-20アガピト・ガルシア
0勝5敗
〇1RKO
2015-5-30カール・ガルシア
4勝4敗1分
〇4R判定3-0
2016-3-12ファン・ホセ・フランシスコ・マルケス・ソラノ
24勝25敗
〇1RKO
2016-6-4エデン・マルケス
28勝28敗2分
〇1RKO
2016-7-23ヘスス・マルセリーノ・アルバレス
3勝21敗
〇2RKO
2016-10-29マリオ・クルーズ
8勝13敗1分
〇6RTKO
2017-12-9ファン・ホセ・ロペス・アルカラス
3勝3敗1分
〇6RTKO
2018-2-17クリスティアン・コルテス・ゴンザレス
5勝7敗1分
〇6RTKO
2018-7-7ディエゴ・アンドラーデ・チャベス
8勝1敗2分
〇5RTKO
2020-6-27ルイス・ガスマン・リオス
8勝14敗
〇2RTKO
2021-1-16カルロス・オルネラス
25勝3敗
〇10R判定3-0
2021-9-25アラミス・ソリス
14勝12敗
〇1RKO
2022-2-19アリー・ローレル
18勝6敗1分
〇1RKO
2022-4-2ホセ・ゴンザレス・アヤラ
12勝24敗3分
〇3RKO
2022-6-25ヘラルド・バレンズエラ・ムニョス
11勝1敗
〇1RTKO
2022-11-19オーランド・ガルシア・ゲレーロ
17勝33敗
〇1RTKO
2023-3-25ラファエル・ロサス・ラミレス
18勝2敗2分
〇3RTKO
2023-7-15アリー・ムウェランギ
12勝6敗
〇2RKO
2023-12-9ロベイシ・ラミレス
13勝1敗
〇12R判定2-0
※2023-12-23 現在

エスピノサは、負けがありません。24戦してKO率83%。対戦した相手には勝ち数が多く負けが少ない選手もいて、ほとんどをノックアウトしていますので、かなりのハードパンチャーであることがうかがえます。ロベイシ・ラミレスからフェザー級タイトルを奪った試合をみても、それは分かります。

過去の試合

2022-2-19
アリー・ローレル戦
1RKO

対戦相手の戦績は18勝(11KO)6敗1分。エスピノサの左フックでローレルが2度ダウン。2度目のダウンで立ち上がることができませんでした。

2023-3-25
ラファエル・ロサス・ラミレス戦
3RTKO

この試合では、エスピノサの攻撃パターンがよくわかります。左リードパンチが非常に多く、特に左ボディショットが強烈です。相手が踏み込んでくるタイミングで右アッパーを打つシーンも見られました。リーリ差があって相手の攻撃はエスピノサに届かず、エスピノサの左パンチが多くヒットしていました。ロサスは、離れているとエスピノサの強い左パンチが飛んでくるので、それを嫌がって接近しようとすると右アッパー、左フックと返されますので、どうすることもできません。

ラファエル・エスピノサの能力評価

ラファエル・エスピノサの能力評価
Ability Assessment
階級:フェザー級
項目
Item
評価
Rating
パンチ力
Punching Power
パンチの速さ
Punching Speed
フットワーク
Footwork
技術
Technique
体力
Physical Power
防御
Defense
持久力
Endurance
※ 評価の標準は”3”です。
  The standard for rating is “3”.

ラファエル・エスピノサの総合評価

この選手は、非常に攻略が難しいと思います。この階級でこの体格は破格です。体格が大きいですが、粗削りな感じがありません。リーチを生かした左リードと左ボディブローは普通では届かないところからでも相手にダメージを与えられます。コンビネーションもよく見せます。左フックのダブルパンチ、顔面からボディへ、また、右アッパーのダブルパンチ、ボディからあごへ、このパターンがよくみられますので得意としているのでしょう。ロングレンジあるいはミドルレンジでの打ち合いはかなりの強さを発揮する選手です。ディフェンスについては、接近したときに、時折、相手のパンチを被弾することがあります。ロベイシ・ラミレスとの対戦で、5ラウンド終了間際に、サウスポーにスイッチしていたところから、オーソドックスに戻そうとしたところで距離が縮まって、ラミレスの右フックを顔面にもらってダウンしていました。ロープを背に、守勢になっていると長い手が邪魔になるように手数が減り、ディフェンスの甘さが見られます。

井上尚弥と対戦したらどうなるか?

井上尚弥といえど、この体格差は驚異になると思います。距離をとったボクシングではエスピノサが有利であると思います。エスピノサのパンチにカウンターを合わせることも難しいのではないかと思います。エスピノサのリードジャブをかいくぐって懐に入り、ボディから顔面を攻めてエスピノサにロープを背負わせる展開にもっていくことが有効ではないかと思いますが、井上尚弥はあまりこのような戦法はみせていません。相手の攻撃をボディワークとフットワークでかわしながら、相手との間合いをはかり、機をみて鋭く踏み込み強打をコンビネーションでヒットさせるのが井上尚弥のスタイルです。このスタイルではエスピノサ有利な展開になってしまうと思います。エスピノサは、井上尚弥に勝てる可能性がある選手であると思います。