WBCバンタム級王者中谷潤人、強敵ダビド・クエジャルを3RKOで下す!

試合開始早々、王者中谷の左ストレートが挑戦者を再三捉える

試合前の記事はこちら

試合前は、王者中谷が挑戦者の左フックを警戒して、右リードパンチを多く打って十分な距離をキープし、左ストレートへつなげる試合展開となると予想していました。中谷としては、序盤は様子を見てクエジャルのパンチの軌道を確認したうえで、クエジャルのスピードが鈍ったところで中谷が攻めに転じるのではと考えていました。

序盤は慎重な出方をするという予想が見事に外れ、中谷が積極的な左ストレートを多用。、クエジャルに反撃するタイミングを与えず!

しかし、中谷は、左ストレートに手ごたえを感じたのか、左ストレートを多用。それが再三クエジャルを捉えました。3ラウンドには接近した状態から中谷が強引に放った右ショートストレートがクエジャルを捉えました。

その直後、クエジャル得意の左フックが中谷の顔面を捉えましたが、バランスを崩しながらのパンチであったせいか、中谷はそれを意に介さず、顔面への左右のフックを返し、さらに左ボディストレートでクエジャルをロープ際へ後退させ、ワンツーコンビネーションでクエジャルに尻もちをつかせました。

立ち上がったクエジャルでしたが、ダメージが明らかで鋭い眼光はなくなり、中谷の追撃にたまらず2度目のダウン。中谷が無敗の挑戦者に土をつけた瞬間でした。


約1年前のダビド・クエジャルの記事はこちら

中谷のパンチが相手を捉える瞬間の特徴

中谷のパンチは左右とも、他の選手と異なる特徴があります。

通常、パンチの打ち方として「拳を放り投げるように打つ」と指導するトレーナーが多いと思うのですが、中谷の場合は、ひじと拳の高さが水平になるようにし、縦拳にした拳の前面を相手の顔面に垂直に当てるように打っているように見えます。

ナックルでしっかりと相手を捉え、拳を相手の中心に向かってねじ込むように打っているように思います。公開練習でサンドバックを打っているシーンがありますが、試合においても、同じ打ち方で相手を捉えています。

中谷潤人は、井上尚弥と同様に「当てカン」が優れていると思いますが、打ち方がかなり異なっていると思います。