世界ライトヘビー級3団体王座統一戦、アルツール・ベテルビエフ VS カラム・スミス、試合予想!

WBSSスーパーミドル級トーナメント覇者、カラム・スミスとは?

カラム・スミスは、イギリス出身、身長191cm、リーチ198cmの恵まれた体格をもった、右ボクサーファイター型の選手で、戦績28戦27勝19KO1敗の好レコードです。唯一の敗戦は2020年、当時WBAスーパーミドル級スーパー王者であったスミスが、レギュラー王者のサウル・カネロアルバレスとの統一戦に0-3判定で敗れたものです。スミスは、これだけの体格をもちながら、それを生かしきれていないと言わざるを得ません。それは、比較的簡単に相手に接近を許す点です。接近戦になるとその長いリーチが防御主体になってしまい、守勢になることが多く見受けられます。ただし、接近した状態でも左フック、右ショートストレートを打ちますので、当たれば倒す力をもっています。カラム・スミスの強みは、距離をキープした状態であれば、相手をノックアウトする攻めのパターンを持っているところです。相手の攻撃に反応した右ストレートのカウンターは一発で相手を倒す威力をもっています。また、相手を呼び込んでからの左フックも得意としていて、このパンチも強烈です。カラム・スミスは、相手が攻勢に出ようと前にでてくるのを待ち受けてのカウンター攻撃を得意としている選手です。強くて速い左リードパンチを多く使い、機をみてカウンターを当てる展開となれば非常に強い選手だと思います。

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カラム・スミスの過去の試合

2019.6.1
ハッサン・ヌダム・ヌジカム戦
3RTKO

日本の村田諒太と2度の対戦経験があるハッサン・ヌダム・ヌジカムとの一戦です。日本の報道では、ハッサン・エンダムと表記されていました。この試合はスミスの長所がもろに出た試合です。ヌジカムがフットワークを使って距離をとろうとし、スミスが追う展開となりました。2ラウンドに左フックのカウンターでダウン、3ラウンドには右ストレートのカウンターがヌジカムをとらえ、試合が終わりました。

2019.11.23
ジョン・ライダー戦
12R判定3-0
スミス勝利

WBAスーパーミドル級暫定王者ジョン・ライダーとの王座統一戦でした。ジョン・ライダーは当時32戦28勝(16KO)4敗の戦績、スタイルは左ボクサーファイター型です。ライダーが前進して距離を潰す戦法をとり、接近戦が多い試合でした。こうなるとスミスは得意のカウンターを打つ機会がほとんどなくなってしまいます。結果はスミスの判定勝利でしたが、スミスの欠点がでた試合でした。

2020.12.19
サウル・アルバレス戦
12R判定0-3
アルバレス勝利

身長173cm、リーチ179cmのアルバレスとの対戦では、完全に距離を潰されて、終始アルバレスがプレッシャーをかける試合展開となりました。アルバレスがじわじわ距離を詰めてくるところにスミスがカウンターを狙いましたが、ディフェンス技術の高いアルバレスにこれをかわされ、接近戦となってスミスが打ち込まれる展開が繰り返されました。

”サウル・カネロ・アルバレス”というネームバリューに怖気づいたのか、スミスは体格の優位性をまったく生かすことができていませんでした。スミスがもつポテンシャルは高いものがあると思いますが、精神面において少し弱さがあるのかもしれません。実績のある選手と対戦するときは特に、相手の気迫に負けない強い精神力が必要だと思います。自分のポテンシャルを信じ、強く速いリードジャブを多用して相手を慌てさせる展開を作れていれば違う結果もあったのではないかと思います。

2024.1.14
WBC・IBF・WBO
Lヘビー級王座統一戦
試合予想!
王者
アルツール・ベテルビエフ
 VS
WBC1位
IBF12位
WBO2位
カラム・スミス

試合結果予想!

この試合は初回の動きに注目です。スミスがリードパンチを多用して、カウンターの右ストレート、左フックを狙えるような距離がキープできれば、大番狂わせもあり得ますが、その可能性は小さいと思います。後半になればなるほど、王者に有利な展開となると思います。ベテルビエフの連続KOをみたい気持ちはありますが、アルツール・ベテルビエフの判定勝利を予想します。

マニア的予想理由

カラム・スミスの過去の試合をみてみると、対戦相手がスミスの弱点を研究しているところが見受けられ、逆にスミスは自分の弱点を補ったうえで攻撃力を生かすという改善がおざなりになっているように感じます。この点に変化がないようであれば、過去の苦戦した試合のとおり、接近戦になって守勢にまわり、ベテルビエフの得意の打ち合いに持ち込まれるのではないかと思います。ただし、ベテルビエフも時折、不用意に相手のパンチをもらうシーンがあります。ベテルビエフが防御に気を配ることなく不用意に近づいていくようなことがあれば、スミスのカウンターの右ストレートが当たる可能性もあります。今回の、スミスは一発で相手を倒すパンチをもっています。このパンチ力はライトヘビー級でも通用すると思います。ベテルビエフ陣営としては油断は禁物です。いつもの試合よりも特に防御に注意して臨むべきです。ガードを高くあげ、上体を動かし的を絞られないように接近し、近い距離で打ち合う展開となれば、ベテルビエフが優勢に試合を進めるのではないかと思います。ベテルビエフの連続KO勝利については、カネロ・アルバレスよりもパンチ力があるベテルビエフ優勢の展開となれば、カラム・スミスが長い腕を防戦のために駆使し、倒されないことに意識を集中するように思います。

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2024.1.14、世界ライトヘビー級3団体王座統一戦はWOWOWで放送!

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