世界ライトヘビー級3団体統一王者、19戦全勝19KO、アルツール・ベテルビエフとは?

パーフェクトレコード「19戦全勝全KO」を生んだベテルビエフの「硬いパンチ」

アルツール・ベテエルビエフは、ロシア出身の38歳、戦績が示すとおり、無類の強打者です。しかし、外見上は筋骨隆々という感じでもなく、パンチの打ち方も派手さがあるわけではありませんが、対戦相手をマットに這わせてきました。タイプ的にはゲンナジー・ゴロフキンとよく似ています。ひじから拳までを固めた「硬いパンチ」を相手の急所に打ち込んで相手にダメージを与えているのだと思います。最近のロシア系の選手は比較的この打ち方が多いかもしれません。

ちなみに、対照的な打ち方にスナップを効かせた「切れのあるパンチ」を打つ選手もいます。パッと思い浮かぶ選手は、かなり、マニアックかもしれませんが、かつて、日本の浜田剛史を6RTKOに葬ったレネ・アルレドンドです。

レネ・アルレドンドのスナップを効かせたパンチはこちらの動画でみることができます。

ライトヘビー級3団体統一王者、アルツール・ベテルビエフのプロフィール

生年月日
プロデビュー
1985.1.21
2013.6.8
(2RTKO勝利)
出身地ロシア
身長・リーチ183㎝・185㎝
スタイル右ボクサーファイター
アマ戦績
プロ戦績
106戦96勝10敗
19戦19勝(19KO)
実績2007世界選手権
 シカゴ・ライトヘビー級銀
2009世界選手権
 ミラン・ライトヘビー級金
IBFライトヘビー級王者
 (2017.11.11獲得・防衛7)
WBCライトヘビー級王者
 (2019.10.18獲得・防衛4)
WBOライトヘビー級王者
 (2022.6.28獲得・防衛1)

ベテルビエフのダウンシーン

2014.12.19、ジェフ・ページJrと対戦、初回終了間際に相手の右ストレートを顔面に受けてダウンを喫しています。プロ初ダウンと思われます。

2018.10.6、IBFタイトル初防衛戦で、カラム・ジョンソンと対戦しました。当時、ベテルビエフは12戦全勝全KO、ジョンソンは17戦全勝12KO、と両者無敗でした。ベテルビエフは初回にダウンを奪いましたが、2ラウンド半ば、接近戦で相手の左フックを顔面にもらい、プロ2度目のダウンを喫しました。

能力評価とベテルビエフのウィークポイント

アルツール・ベテルビエフの能力評価
Ability Assessment
階級:ライトヘビー級
項目
Item
評価
Rating
パンチ力
Punching Power
パンチの速さ
Punching Speed
フットワーク
Footwork
技術
Technique
体力
Physical Power
防御
Defense
持久力
Endurance
※ 評価の標準は”3”です。
  The standard for rating is “3”.

無敗ですべてをKO勝利しているベテルビエフですが、完璧ではないと思います。スピードとフットワークの点において、付け入る隙があるように思います。今後、早くて強いリードパンチを多く打ち、接近戦をさけて距離をとって戦うようなタイプの選手と対戦した場合、年齢的な反応速度の低下を考えると、ベテルビエフのこの弱点が悪い結果をもたらす可能性があると思います。

過去の試合
2017.11.11
IBFライトヘビー級王座決定戦
〇 ベテルビエフ
 VS
✖ エンリコ・コーリング
12RKO

ベテルビエフが初めて世界タイトルを獲得した試合です。

過去の試合
2019.10.18
IBF・WBC
 ライトヘビー級王座統一戦
IBF王者
〇 ベテルビエフ
 VS
WBC王者
✖ オレクサンドル・グウォジク 
10RTKO

ベテルビエフがIBF王座に続き、WBC王座を吸収しました。

過去の試合
2022.6.18
WBC・IBF・WBO
 ライトヘビー級王座統一戦
WBC・IBF王者
〇 ベテルビエフ
  VS
WBO王者
✖ ジョー・スミスJr
2RTKO

ベテルビエフがWBO王座を吸収し3団体を統一しました。

2024年1月14日(日)
ベテルビエフの3団体統一
ライトヘビー級タイトル防衛戦が
WOWOWで放送!

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Comments

  1. […] この試合は初回の動きに注目です。スミスがリードパンチを多用して、カウンターの右ストレート、左フックを狙えるような距離がキープできれば、大番狂わせもあり得ますが、その可能性は小さいと思います。後半になればなるほど、王者に有利な展開となると思います。ベテルビエフの連続KOをみたい気持ちはありますが、アルツール・ベテルビエフの判定勝利を予想します。 […]