【注目】19戦全勝19KO、ウェルター級、”ANIMAL”バージル・オルティス・ジュニアとは?
バージル・オルティス・ジュニアのプロフィール
| 生年月日 プロデビュー | 1998.3.25 2016.7.30(Sライト級・1RKO勝利) |
| 出身地 | USA |
| 身長・リーチ | 178㎝・178㎝ |
| スタイル | 右ボクサーファイター |
| プロ戦績 | 19戦19勝(19KO) |
| 実績 | NABFスーパーライト級ジュニア王者 WBAウェルター級ゴールド王者・防衛2回 WBOウェルター級インターナショナル王者・防衛2回 |
バージル・オルティス・ジュニアは、ライトヘビー級3団体統一王者アルツール・ベテルビエフと同様にその戦績はパーフェクトレコードです。対戦相手には元世界チャンピオンも含まれています。
オルティスが過去に対戦し、KOした元世界王者
2018.6.23 ファン・カルロス・サルガド 3RKO
※ 元WBAスーパーフェザー級王者・元IBFスーパーフェザー級王者。サルガドは、ホルヘ・リナレスを初回KOで破り、内山隆司のスーパーフェザー級タイトルに挑戦した経験を持つ選手です。
2019.5.4 マウリシオ・ヘレーラ 3RKO
※ 元WBAスーパーライト級暫定王者
2021.3.20 モーリス・フッカー 7RTKO
※ 元WBOスーパーライト級王者。オルティスが6ラウンドのラッシュでダウンを奪いました。7ラウンドにフッカーが拳を負傷してしゃがみ込みTKOとなりました。
2022年3月以降、病気による試合中止などで世界ランキング外へ
バージル・オルティスは、かつては主要4団体の上位にランキングされていました。2022年3月に横紋筋融解症(※)と診断され、4日後に予定されていた試合をキャンセルしました。また、2023年3月には、WBA世界ウェルター級タイトルへ挑戦する試合の1か月前に横紋筋融解症が再発、試合が延期となりました。延期された同年7月の試合前にも試合直前に病院へ搬送されて試合延期となり、結局、タイトルマッチは実現しませんでした。2023年12月末時点では、WBAスーパーウェルター級3位にランクされているものの、他の団体ではランキングから名前が消えています。
※ 骨格筋の細胞が融解、壊死することにより、筋肉の痛みや脱力などを生じる「横紋筋融解症」は、医薬品によって引き起こされる場合があります。主に高脂血症薬、抗生物質(ニューキノロン系)でみられることがあるので、何らかの薬を服用していて、次のような症状がみられた場合には、放置せずに医師・薬剤師に連絡してください。
「手足・肩・腰・その他の筋肉が痛む」、「手足がしびれる」、「手足に力がはいらない」、「こわばる」、「全身がだるい」、「尿の色が赤褐色になる」
過去の試合
2022年8月6日
WBOウェルター級
インターナショナル
タイトル防衛戦
マイケル・マッキンソン戦
9RTKO
直近の試合です。相手はイギリス出身でサウスポーの、マイケル・マッキンソンです。オルティスは初回に偶然のバッティングで左目上をカットし流血する展開を余儀なくされました。オルティスは、両腕を高くあげて顔面をしっかりとガードしながらじわじわと接近。相手の攻撃に対しては、ブロッキングだけではなく、上体を左右に振って的を絞らせない動きを見せ、スウェーバックも見られました。一見すると、体を相手の正面に向けて相手の攻撃をもろともせず、プレッシャーをかけ続ける、まるでメキシカンのファイタータイプに見えますが、しっかりと相手の攻撃を防ぎ、余計なパンチをもらわない、ディフェンス技術が高い選手だと思いました。攻撃面では、顔面とボディの両方に左右のパンチを打ち分け、しかも、どのパンチも「常に強振」といった感じです。どのパンチも強烈ですが、特に、左ボディーブロー、右ストレートは、当たれたば一発で倒す威力があります。この試合では8ラウンドに強烈な左ボディーブローでマッキンソンがダウン、9ラウンド開始早々にも左ボディブローでダウン、何とか立ち上がって試合再開となりましたが、マッキンソンのセコンドからタオルが投入されました。
2021年8月14日
WBOウェルター級
インターナショナル
タイトル防衛戦
エギディウス・カバリアウスカス戦
8RTKO
対戦相手はリトアニアのオーソドックス選手で、かなりのハードパンチャーです。オルティスは両腕のガードをしっかり固めて、左ジャブの突きあいが見られます。オルティスは相手のパンチをしっかりとブロック。相手のパンチをよくみて反応しています。オルティスは「目がいい」選手であることがわかります。しかし、2ラウンド、オルティスは打ち合っているさなか、相手の右フックがオルティスの後頭部をかすめ足が乱れたところに左フックを被弾。追撃に対して相手の左腕をホールド、離れ際に打ち返そうと強振してバランスを崩しマットに手をつきましたが、スリップと判定されました。ここは、ダウンをとられてもおかしくはないシーンでした。オルティスは効いていたのだと思いますが、再開後に攻めに転じ、2ラウンドが終了しました。効いていてもその素振りをみせず打ち返していくところは気の強さを感じました。3ラウンドには、オルティスが、左ジャブを中心に中間距離をキープ、左ジャブからの右ストレートでダウンを奪いました。その後は一進一退の攻防が続きましたが、8ラウンドにオルティスのボディブローでカバリアウスカスの動きがとまり、オルティスが怒涛の連打でこの強い相手を倒し切りました。
この試合をみていて、負けはしましたが、エギディウス・カバリアウスカスの強さに少々驚き、調べてみたところ、26戦23勝(18KO)2敗1分、アマチュア経験もあり、数々のアマチュアタイトルを獲得した経験をもち、2019年12月にはテレンス・クロフォードが持つWBOウェルター級タイトルへ挑戦している選手でした。
2024年1月7日(日)
約1年4か月ぶりの復帰戦
スーパーウェルター級12回戦/米国ラスベガス
バージル・オルティスJr vs フレデリック・ローソン
フレデリック・ローソンの情報がなく、試合予想はできませんが、「KOマシン」バージル・オルティスが元通りの強さを発揮するか注目したいと思います。
能力評価
| バージル・オルティス・Jrの能力評価 Ability Assessment 階級:ウェルター級 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 項目 Item | 評価 Rating | ||||
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | |
| パンチ力 Punching Power | ☆ | ||||
| パンチの速さ Punching Speed | ☆ | ||||
| フットワーク Footwork | ☆ | ||||
| 技術 Technique | ☆ | ||||
| 体力 Physical Power | ☆ | ||||
| 防御 Defense | ☆ | ||||
| 持久力 Endurance | ☆ | ||||
The standard for rating is “3”.
オルティスの長所は何といってもその攻撃力です。中間距離であれば、左右の強打と鉄壁のディフェンスはウェルター級トップレベルにあります。ただし、接近戦で無気になってパンチを強振して打ち合って相手のパンチを被弾することがあります。頭をくっつけて戦う接近戦が得意のボディブローが上手い選手であればオルティスを攻略できる可能性があるように思います。もちろん、攻防の技術レベルが世界レベルでかつタフネスを持ち合わせていることが前提ですが。

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