2024年1月7日(日)、WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦・オハラ・デービス VS イスマエル・バロッソ
WBAスーパーライト級王者ローランド・ロメロが負傷のため休養王者へ
2023年9月21日、WBAは、負傷によって試合ができなくなったローランド・ロメロを休養王者とし、ランキング1位オハラ・デービスとランキング3位イスマエル・バロッソで暫定王座決定戦を行うよう指令しました。オハラ・デービスはWBAの指名挑戦権をもっていて、バロッソは、2023年5月13日にロメロと対戦し、試合を優位に進めながら9ラウンドに不可解なレフリーの裁定でTKO負けとなったことが考慮されて、王座決定戦へ臨めることになりました。
WBAは、ロメロに対し、暫定王座決定戦の勝者と2025年3月20日までに対戦することも併せて指令しています。
両者のプロフィール
| オハラ・デービス | 項目 | イスマエル・バロッソ |
|---|---|---|
| 1992.2.9 2014.4.19 (4R判定勝利) | 生年月日 プロデビュー | 1983.1.27 2005.8.13 (4R引分け) |
| イギリス | 出身地 | ベネズエラ |
| 170㎝・180㎝ | 身長・リーチ | 174㎝・175㎝ |
| 右ボクサーファイター | スタイル | 左ボクサーファイター |
| 27戦25勝(18KO)2敗 | プロ戦績 | 30戦24勝(22KO)4敗2分 |
| WBCスーパーライト級 インターコンチネンタル王者 | 実績 | WBAスーパーライト級 インターコンチネンタル王者 |
WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦
1位
オハラ・デービス
VS
3位
イスマエル・バラッソ
試合予想
イスマエル・バラッソが打ち合いに持ち込んで、6ラウンドにオハラ・デービスをノックアウトすると予想します。
イスマエル・バラッソが中盤までにノックアウトできず、長引くようなことがあれば、オハラ・デービスが有利になり、逆にデービスが判定で勝利すると思います。
オハラ・デービスとは
過去の試合を見ると、デービスの特徴がよくわかります。離れて戦う試合展開になると、長いリーチを生かした左ジャブが効果を発揮し、右ストレートへつなげることができ、試合を有利にすすめています。しかし、相手にパワーがあって、なおかつ、接近してくるタイプになると、デービスの戦い方が不安定になります。接近戦は得意ではないと思われ、中間距離や接近した距離で、相手のパンチも届くような位置での打ち合いでは連打のスピードのなさと防御の甘さで致命的なパンチを被弾する可能性が高くなります。デービスは、長いリーチを生かして戦うことができる離れた距離であれば強さを発揮する選手です。
2017年7月8日、WBCライトウェルター級シルバータイトルマッチでタイトルホルダーのオハラ・デービスがジョシュ・テイラーの挑戦を受けた試合です。この時には、7ラウンドTKOに敗れました。この試合のデービスは、攻めるシーンでも、スピード、パワーともにいまひとつで、ディフェンス面でかなり甘いところがあります。リーチが長いため、離れたところからでもパンチが届くのですが、スピードがないため、テイラーとすれば、それほど脅威には感じなかったと思います。
2018年6月23日、デービスがWBCライトウェルター級インターナショナルタイトルを獲得した試合です。対戦相手は、ポール・カマンガ(当時22戦21勝(11KO)1敗)でした。この試合では、デービスは長いリーチを生かした左ジャブを多く出して、右ストレートにつなげようと何度も、このコンビネーションを打っていました。2ラウンド、このコンビネーションが見事にきまり、カマンガをノックアウトしました。
2017年9月30日、デービスがWBAライトウェルター級インターコンチネンタルタイトルを獲得した試合です。対戦相手はトム・ファレル(当時13戦全勝3KO)。デービスがファレルを6ラウンドTKOに下しました。この試合でも、リーチの長さを生かした左ジャブを中心に攻めて、右ストレートで相手にダメージを与えました。
イスマエル・バラッソとは
バラッソは、24勝のうち22KOを記録しているサウスポーのハードパンチャーです。過去の試合をみても、強打者であることがわかります。特に中間距離での打ち合いを得意とし、変則的な左ストレートが得意なパンチだと思います。30代全半のときの試合と40歳のときの試合を見比べるとフットワークのスピード、からだの切れが若干落ちているように思います。以前は、右ジャブと同時に離れたところから一気に踏み込んで左ストレートを打てていたのが、できなくなってきて、徐々に距離を詰めていって右フックから変則的な左ストレートをからだごとぶつけるように打つスタイルに変化したのかもしれません。バラッソはボディを打たれることを嫌っているように思います。
2017年10月13日、フィデル・マルドナド(当時28戦24勝(18KO)3敗1分)と対戦し、6RKOでバラッソ(34歳)が勝利しました。バラッソは、3ラウンド、右ジャブから左フック気味のストレートを顔面にヒットさせダウンを奪い、6ラウンドは左ボディブローでマルドナドをノックアウトしました。バラッソはサウスポーで右フックが特に強い印象を受けました。戦績が示すとおり、パンチ力が強い選手です。
2023年5月13日、バラッソ(40歳)がWBAスーパーライト級王者ローランド・ロメロに挑戦した試合です。この試合はバラッソが9RTKOに敗れるのですが、レフリーにストップされるまではバラッソが優勢でした。最後のTKOのタイミングが適切ではなかったのではという意見があり問題となったようです。バラッソの左ストレートは切れはありませんが、からだごとぶつけるような特徴的な打ち方で、当てカンが優れているように思いました。3ラウンドにはこの変則的な左ストレートでロメロからダウンを奪っています。また、右フックはスピード、威力があります。自分からプレッシャーをかけて前進し、右フックと左ストレートのコンビネーションを得意とする好戦的な選手です。この試合のときバラッソは40歳です。左ストレートの当てカンとそのパンチ力は強いですが、からだのスピードはさほどありません。
2016年5月7日、アンソニー・クローラ戦です。3ラウンドまで、バラッソ(33歳)がアグレッシブに攻撃、クローラはガードをしっかりと固めて有効打を赦しませんでした。バラッソはそれでもかまわずガードの上からパンチを打ち続けました。4ラウンドに入ると今度はクローラが徐々にプレッシャーをかけるようになり、ボディへの攻めを見せます。バラッソは、5ラウンド以降、序盤のハイペースが響いたのか、徐々に失速、ガードが下がってきたのはボディが効いていたのだと思います。7ラウンド、クロラ―の右ボディブローでバラッソがダウン。レフリーが試合と止めました。
オハラ・デービス、イスマエル・バラッソのめとめ動画
デービス VS バラッソ 戦 に合わせてまとめられたと思われる両者のハイライト集です。

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