那須川天心と武居由樹が対戦したらどうなるか?
K-1から井上尚弥が所属する大橋ジムへ移籍しボクシングプロデビューした武居由樹。3階級を制覇した八重樫東をコーチに、順調に白星を重ね、9戦目にジェイソン・モロニ―を判定に下して無敗のままWBOバンタム級タイトルを獲得しました。
一方、那須川天心は、2022年、東京ドームでK-1出身の武尊戦を最後にキックボクシングからボクシングへ転向しました。ボクシング名門帝拳ジムに所属し、2階級を制覇した粟生隆寛をコーチに5戦全勝2KOと着実に白星を重ね、WBOアジアパシフィックバンタム級王座を獲得しています。
両者は、キックボクシングアマチュア時代に対戦経験もあり、非常によく似た格闘技ロードを歩んでいますので、お互いを意識していることでしょう。いずれはボクシングのリングで対戦すると思います。
今回は、那須川天心と武居由樹が対戦したらどうなるのかを予想してみたいと思います。
プロフィール比較
| 那須川 天心 | 項目 | 武居 由樹 |
|---|---|---|
| 1998.8.18 | 生年月日 | 1996.7.12 |
| 2023.4.8 | プロデビュー | 2021.3.11 |
| 千葉県松戸市 | 出身地 | 東京都足立区 |
| 165cm | 身長 | 170cm |
| 177cm | リーチ | 173cm |
| 左ボクサー | スタイル | 左ボクサーファイター |
| 5戦全勝(2KO) | プロ戦績 | 10戦全勝(8KO) |
| WBOアジアパシフィックバンタム級王者 | 実績 | WBO世界バンタム級王者 |
体格比較
体格面においては、那須川天心のリーチの長さが目につきます。武居由樹が身長170cmと約5cm那須川を上回っているのに、逆に、リーチは背の低い那須川が177cmと武居のリーチを約4cm上回っています。
那須川天心のボクシングスタイル
「スピードを生かしたカウンターパンチャー、位置取りがうまく、パンチの切れで勝負するタイプ」
那須川天心のボクシングスタイルは、どちらかといえば、カウンターパンチを得意とする左構えのボクサータイプです。相手との間合いを非常に大事に戦っていて、中間距離ですが、絶妙な距離を保って戦います。
自分から距離を詰めて強引に打って出ることはあまりありません。自分から攻撃するときは、やや、相手の反応を探るように、力みがなくスピードあるコンビネーションを放ち、相手が打ち気になって距離を詰めてきたところに左カウンターを合わせる攻撃を得意としています。
ディフェンスは、相手が打ち返しにくい場所にからだをおき、抜群の距離感でパンチをかわします。相手の攻撃をまともにもらうことがあまりありません。
那須川天心の過去の記事はこちら
武居由樹のボクシングスタイル
「自ら飛び込んで一気に距離を詰めて強打を放つハードヒッター、相手が予想しない距離、角度からの強打を持ち味とする変則タイプ」
一方、武居由樹のボクシングスタイルは、パンチ力を生かした一気にたたみかける攻撃重視のボクシングを得意としています。相手との間合いは比較的遠く、攻撃は、離れたところから、自分から一気に踏み込むボディーブローを得意としています。
パンチのスピードはさほどありませんが、パンチの打撃音はズドンという重苦しい音で、パンチ力を感じさせます。ディフェンスは、激しく攻撃することで相手に反撃する隙を与えません。打ち合いの最中にガードを下げることも目立ち、ディフェンス面にはやや不安を残します。
どちらが有利か?大胆予想!
両者のこれまでのボクシングの試合展開などをみると、武居由樹が有利ではないかと思います。武居が那須川を上回っているのはパンチ力です。その強打を変則的なタイミングで放ち、中盤から後半に那須川をとらえるのではないかと思います。
那須川は、これまで、絶妙な距離をキープして戦ってきましたが、武居と対峙した場合、これまでの試合でキープしていた距離では、武居の強打を体やガードに受けプレスをかけられると思います。那須川はこれを嫌ってこれまでの試合よりも若干遠い距離で戦うことになると思うのです。武居が追い、那須川がかわすという展開で試合が進み、判定で武居が勝利するのではと予想します。
那須川にチャンスがないとは思いません。那須川が勝つには、距離を詰めて上下にパンチを散らし、接近した位置でサイドへの動きを多くして手数で武居の強打を殺しながら武居の体力を削る戦法が有効だと思います。しかし、武居は、ジェイソン・モロニ―と対戦した際、後半に接近戦でガス欠を一度経験していますので、これには対策してくると思います。
那須川天心の次戦、ジェイソン・モロニ―戦に注目!
2月24日に那須川天心はジェイソン・モロニ―と対戦する予定です。この試合を那須川がどう戦うのか非常に注目される試合です。ジェイソン・モロニ―は井上尚弥、武居由樹に負けはしているものの実力者です。試合全体を動き続けるフットワークがあり、手数も多く、パンチも多彩です。那須川は、モロニ―以上の早いフットワークで距離を詰めつつ序盤にボディを攻めることができるか。モロニ―の足が止まり、那須川がモロニ―をロープに詰めてボディから顔面へパンチを打ち込むような展開となれば、那須川のボクシングが一段階上がったと言えると思います。この試合はボディブローが鍵になると思います。

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