プロボクシング、スーパーミドル級世界トップ選手一覧、サウル・アルバレスを倒す次のチャンピオン候補は誰か?【注目選手】ディエゴ・パチェコ!

スーパーミドル級世界トップ選手一覧

☆マークの選手は注目選手です。名前をクリックして記事をご覧ください。

スーパーミドル級チャンピオン、トップランカーを一覧にしてみました。時点は、令和6年1月中旬です。

ランキングWBAWBCIBFWBO
SCサウル・アルバレス ☆
Cデビッド・モレルサウル・アルバレス ☆サウル・アルバレス ☆サウル・アルバレス ☆
暫定Cデビッド・べナビデス ☆
クリスチャン・ムビリ ☆
(フランス)28歳
26戦全勝22KO
クリスチャン・ムビリ ☆
(フランス)28歳
26戦全勝22KO
ウィリアム・スクール
(キューバ)31歳
21戦全勝9KO
ハイメ・ムンギア ☆
(メキシコ)27歳
42戦全勝33KO
エリック・バジニヤン
(カナダ)28歳
31戦全勝22KO
ハイメ・ムンギア ☆
(メキシコ)27歳
42戦全勝33KO
ウラジミール・シシュキン
(ロシア)32歳
15戦全勝9KO
ディエゴ・パチェコ
(アメリカ)22歳
20戦全勝17KO
パドレイク・マクローリー
(イギリス)35歳
18戦全勝9KO
エリック・バジニヤン
(カナダ)28歳
31戦全勝22KO
クリスチャン・ムビリ ☆
(フランス)28歳
26戦全勝22KO
エリック・バジニヤン
(カナダ)28歳
31戦全勝22KO
ウェル・エルナンデス
(ドイツ)31歳
18戦17勝10KO1敗
ディエゴ・パチェコ
(アメリカ)22歳
20戦全勝17KO
ディエゴ・パチェコ
(アメリカ)22歳
20戦全勝17KO
クリスチャン・ムビリ ☆
(フランス)28歳
26戦全勝22KO
カレル・ブラント
(アメリカ)31歳
24戦22勝13KO2敗
カレル・ブラント
(アメリカ)31歳
24戦22勝13KO2敗
エリック・バジニヤン
(カナダ)28歳
31戦全勝22KO
エドガー・ベルランガ ☆
(プエルトリコ)26歳
21戦全勝16KO
ベクテミル・メリクジェフ
(ウズベキスタン)27歳
14戦13勝10KO1敗
ケビン・レレ・サジョ
(フランス)33歳
21戦全勝19KO
ケビン・レレ・サジョ
(フランス)33歳
21戦全勝19KO
バウリナス・ンジョロニム
(ナミビア)36歳
17戦全勝15KO
ディエゴ・パチェコ
(アメリカ)22歳
20戦全勝17KO
セルゲイ・デレフヤンチェンコ
(ウクライナ)38歳
19戦14勝10KO5敗
エドガー・ベルランガ ☆
(プエルトリコ)26歳
21戦全勝16KO
ベクテミル・メリクジェフ
(ウズベキスタン)27歳
14戦13勝10KO1敗

一覧からみえる注目選手

近い将来にスーパーミドル級を制覇する選手、現在のチャンピオン、サウル・アルバレスを倒す可能性がある選手として、デビッド・べナビデス、クリスチャン・ムビリ、ハイメ・ムンギア、エドガー・ベルランガを紹介してきました。今回、あらためて、世界ランカーを整理してみると、強豪がひしめいていることが分かり、年齢や戦績から3名を抽出しました。

エリック・バジニヤンディエゴ・パチェコケビン・レレ・サジョ

この3名について調べてみることにします。

エリック・バジニヤン

カナダ出身の28歳。身長185㎝、KO率70%の選手です。2023年10月に18勝3敗2分の戦績をもつロナルド・エリスとの試合をみて、エリック・バジニヤンを分析してみました。
スタイルはオーソドックス、スーパーミドル級らしく、長身で手足の長さが目立ちます。スタンスを広くとり、フットワークはそれほど使っていません。アップライトスタイルの構えから、左ジャブを顔面、ボディへまっすぐ伸ばしています。時折、左ジャブから右ストレート、いわゆる「ワンツー」を見せています。ワンツーのあとに相手のボディへコンパクトな左アッパーも。防御は、相手の単発な攻撃に対しては、ブロッキング、スウェーバック、連続攻撃に対しては両腕で顔面をブロックしながらダッキングでかわす動きを見せていました。試合全体を通じて、少し、腰高の構えで、動きが硬い印象を受けました。ひざの使い方の影響かと思います。相手のパンチを受けた場合の耐久性(タフネス)が不安視されます。
第一印象は、オーソドックスな構えから、基本に忠実なきれいなボクシングをする選手です。相手に対するプレッシャーのかけ方にはそれほど圧力は感じません。それと、からだのスピード、パンチのスピード、パンチ力は、ずば抜けて優れているとは感じません。タイトルをとるには、パンチ力とスピードアップが必要だと思いました。

ディエゴ・パチェコ

情報ではアメリカ人とありましたが、おそらくメキシコ系ではないかと思います。2023年11月に32勝5敗の戦績をもつマルセロ・コセレスとの試合をみて、ディエゴ・パチェコを分析してみました。まず、最初に思ったのは、バランスの良さとカウンターを放つ反応速度、パンチングスピード、上体の柔らかさです。まだ、20歳と若いのですが、攻防のバランスもよく、センスを感じました。身長193cm、リーチ201cmとスーパーミドル級の中でも大きく、その分、スラリとした体形です。戦績が示すとおりのハードパンチャーです。右ストレートが非常に強く、左ボディブローも強烈です。この試合の相手は、少し変則気味なタイミングで強いパンチを振るファイタータイプの選手でしたが、パチェコがうまく距離を支配していました。時折、相手が得意とする近い距離で撃ち合うところで、パチェコがオープンガード気味で打ち返すシーンがありましたが、ここは改善すべき点であると思いました。スウェーバック、スリッピングなどで相手のパンチをはずすことがありましたが、その時の足さばきがアルバレスに似ていると思いました。この試合では、9ラウンド、左右のコンビネーションで相手をロープ際へ追い込み、最後は右アッパーを顎先にヒットさせKO勝ちしていました。

2023年3月のジャック・カレンとの試合です。この試合の相手はパチェコと体格、スタイルがよく似ていました。コンビネーションのスピードとパンチ力の点でパチェコが上回っていて、4ラウンドTKOで仕留めました。この試合でのパチェコの戦い方を見ていた時、ふと、フェリックス・トリニダードに似ているように思いました。

相手が効いた素振りを見せると、回転の速い連打で畳みかけることができます。あとは、相手のパンチに素早く反応して放ったカウンターを相手の顔面へ確実にあてることができれば、さらにKO勝利を増やしていくと思います。将来、チャンピオンになる選手だと思います。

ケビン・レレ・サジョ

2023年5月、19勝1敗のゼイネル・エルビアとの試合をみて、ケビン・レレ・サジョを分析してみたいと思います。サジョは、身長173cm、リーチ173cmとスーパーミドル級では小柄な体格ですが、その分体の厚みがあり、筋肉が非常に発達した選手です。見るからに、「ハードパンチャー」というのが最初の印象です。試合が始まると、やはり、身長が低い強打者にありがちな、フック、アッパーを得意としているようで、初回、防御にまわった相手のガードの裏側を狙ったフックでダウンを奪っていました。2ラウンドに入ると試合が落ち着きを取り戻しました。サジョは攻め一辺倒ではなく相手が連打を打ってくると、両腕のガードで顔面をカバーし、防御を固め、相手の攻撃がやむと、ガードに使っていた両腕を開放し、フック、アッパーで攻め返していました。サジョの右ブローの打ち方が変則な感じがしました。