レイマート・ガバリョ、マーク・マグサヨなど、ボクシング大国フィリピンのボクサー達

近年のフィリピンは、アジアの中で最も偉大なボクサーを輩出している国だと思います。
特に、マニー・パッキャオが現れてから、彼のあとを追うように、ボクシングで大金を稼ごうとボクサーになるフィリピンンの若者が急増したのではないかと思います。
現に、世界のトップで活躍するフィリピンのボクサー達が多く、今回は、彼らを紹介します。

【注目選手】レイマート・ガバリョ

異名GenSan Assassin(ジェネラル・サントスの暗殺者)
生年月日1996.8.24
出身ジェネラル・サントス
身長・リーチ169cm・173cm
階級バンタム
戦績26戦25勝(21KO)1敗

元WBAバンタム級暫定王者。元WBCバンタム級暫定王者。WBC暫定王座決定戦でエマヌエル・ロドリゲスに2対1の判定で勝利しています。2021年12月にWBC正規王者のドネアと王座統一戦を行い、4RKO負けがを喫したのが唯一の敗戦です。長いリーチを生かしたパンチは左右とも強力です。非常に強い左ジャブがこの選手の武器になっています。25勝のうち21KOと、軽量級では破格のパンチ力です。ただ、ガバリョは、フィリピン人ボクサーに多い、上体の柔軟性があまりなく、むしろ「硬い」ように見えます。そのため、パンチを被弾したときには、体にダメージを受けやすく、優勢に試合を進めていても形勢が一機に逆転して劣勢になってしまうもろさがある印象です。

レイマート・ガバリョの過去の試合

2019.2.9 バンタム級10回戦 中村裕也戦
ガバリョの強打がさく裂した試合です。

2020.12.19 WBCバンタム級暫定王座決定戦 VS エマヌエル・ロドリゲス
ガバリョが、実力者ロドリゲスを2対1の判定で下した試合です。

2021.12.11 WBCバンタム級王座統一戦 VS ノニト・ドネア
ガバリョ有利とみられていましたが、ドネアのボディブローで失速し、KOされました。

レネ・マーク・クアルト

異名Mighty Mouse(マイティ・マウス)
生年月日1996.8.4
出身北サンボアンガ州ホセ・ダルマン
身長・リーチ156cm・157cm
階級ミニマム
戦績26戦21勝(12KO)4敗2分

元IBFミニマム級王者。最近では、2023年4月16日に日本で行われた重岡銀次朗との暫定王座決定戦において、ボディーブローを効かされて初のKO負けを喫し、王座返り咲きに失敗しました。ただ、私はこの選手の実力を高く評価しています。フィリピン人特有の柔らかい上体を生かした左右のロングパンチは威力十分で、パンチ力は相当に強いです。踏み込みのスピードも速く、様々な角度からタイミングをずらして攻撃します。そして、気持ちが強い選手です。クアルトは、重岡銀次郎から初回にダウンを奪いました。弱点は、ボディーブローに対する対応力が弱い点です。重岡銀次郎は、クアルトに対してボディーブローを有効に使って攻略しました。

レネ・マート・クアルトの過去の試合

2023.4.16 IBFミニマム級暫定王座決定戦 VS 重岡銀次郎
最終的にはクアルト初のKO負けでしたが、クアルトの気持ちの強さが見られた試合でした。

重岡銀次郎とクアルトの試合はこちら

【注目選手】マーク・マグサヨ

異名Magnifico(魔法使い)
生年月日1995.6.22
出身タクロパン
身長・リーチ168cm・173cm
階級フェザー
戦績26戦24勝(16KO)2敗

元WBCフェザー級王者。2022.7.9の初防衛戦でレイ・バルガスからダウンを奪う場面がありましたが、1対2の判定で敗れました。2023.3.4に、ブランドン・フィゲロアとWBCフェザー級暫定王座をかけてブランドン・フィゲロアと対戦しましたが、0対3の判定で敗れました。敗戦はこの2試合だけです。2022年1月フェザー級タイトルを5度防衛していたゲーリーラッセルを判定で下し、元WBC世界スーパーバンタム級王者のフリオ・セハ、21勝3敗パブロ・クルスなど、対戦相手には強豪が多く、これらをKOで勝ってきています。ファイトスタイルは、上体の柔軟性とリーチを生かし、フットワークでリズムとって戦います。からだのバランス感覚が優れていて、カウンターの右アッパー、左フックを力強く振ってもバランスが崩れません。体幹がしっかりしているため、強いパンチを連続して打てる選手です。

マーク・マグサヨの過去の試合

2021.4.10 フェザー級8回戦 VS パブロ・クルス
マグサヨの強打が炸裂して相手をノックアウトした試合です。

2022.1.22 WBCフェザー級タイトルマッチ VS ゲーリー・ラッセル・Jr
マグサヨが世界タイトルを獲得した試合です。

ノニト・ドネア

異名The Filipino Flash(フィリピンの閃光)
生年月日1982.11.16
出身ボホール州タリボン
身長・リーチ170cm・174cm
階級バンタム
戦績50戦42勝(29KO)8敗

“フィリピーノ フラッシュ”(フィリピンの閃光)の異名を持つハードパンチャーです。特に左フックが武器で、数々の強豪をマットに沈めています。印象に残る試合は、IBFフライ級タイトルを獲得したビッグ・ダルチニアン戦、WBC・WBOバンタム級タイトルを獲得したフェルナンド・モンティエル戦、WBO3度目の防衛を果たしたホルヘ・アルセ戦、WBCバンタム級タイトルを獲得したノルディーヌ・ウバーリ戦、WBCバンタム級王座を統一した、レイマート・ガバリョ戦です。身長170㎝と軽量級では恵まれた体格を生かし、フライ級からフェザー級まで世界5階級を制覇しました。最近では、井上尚弥との王座統一戦でKO負け、復帰戦のWBCバンタム級王座決定戦にも敗れています。40歳を超えても、左フックの威力と勝負強さは健在ですが、ラウンドを通したスピードと反応速度の衰えが見られ、歴戦のダメージも相当に蓄積されているのではないかと思います。

ノニト・ドネアの過去の試合

2011.2.19 VS フェルナンド・モンティエル
ドネアの代表的な試合です。ドネア(当時29歳)がカウンターで放った左フックが、モンティエルのテンプルを直撃し、モンティエルはこめかみを骨折しました。

2007.7.7 VS ビッグ・ダルチニアン
この試合もドネア(当時25歳)の代表的な試合です。ダルチニアンがサウスポースタイルから左パンチを打とうとした瞬間にドネアの左フックがカウンターでさく裂し、ダルチニアンがマットに崩れ落ちました。

ヘルウィン・アンカハス

異名Pretty Boy
生年月日1992.1.1
出身北ダバオ州パナポ
身長・リーチ165cm・169cm
階級スーパーフライ
戦績37戦33勝(22KO)2敗2分

※ アンカハスの詳細はこちら

ジョンリル・カシメロ

異名Quadro Alas
生年月日1989.2.13
出身オルモック
身長・リーチ163cm・164cm
階級スーパーバンタム
戦績38戦33勝(22KO)4敗1分

※ カシメロの詳細はこちら

マーロン・タパレス

異名Maranding Nightmare
生年月日1992.3.23
出身北ラナオ州トゥボッド
身長・リーチ163cm・165cm
階級スーパーバンタム
戦績40戦37勝19KO3敗0分0無効試合

※ タパレスの詳細はこちら

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